かわにし音灯り2012の始動にあたり [代表幹事より]

 平成24年5月19日午後から数時間をかけ、かわにし音灯りの会場になるであろう川西中央北地区区画整理事業区域の街歩きを、街プロのメンバーをはじめ関係者で実施した。
 『川西まつり』を、さまざまな市内の文化的・経済イベントの集合体とし、一定のコンセプトで広範囲につながりを展開させようとする動きがあるなか、開催地域を共有する商工会、JA、街プロは共に考えるべき事柄が一致する。
 自らの足で会場候補地付近を訪れると、川西の一時代(皮革産業)を支えてきた象徴にも映る火打前処理場の工場建造物が立ちはだかる。錆付いた機械の素肌は年齢こそ感じさせるが、直線と円が絶妙に組み合わさった独特の幾何学形状は存在感を見せ付け、不思議と新しい息吹さえ感じたりする。個性ある経済の歴史、その歩みは街の文化に発展する。まさに街プロの思うところである。つまり純粋に、街の象徴として、それらビジュアルや性能を利用したいという気持ちになる。『せせらぎ遊歩道ワークショップ』では、区域内の豊かな水系には着目されたものの、この件全く触れられていないこと残念で仕方がない。人工と自然、誰が善悪の別をつけられるだろう。
 このたびの着工前中央北地区事業区域を利用した秋のイベントでは、土地の歴史の紹介、過去への敬意、そして新しい街誕生への願いをコンセプトに企画していきたい。それはキャンドルの灯に込められ、そして前処理場の建造物へのライトアップに輝き、来た者に押し付けることなく何かを感じさせると確信する。そして何か忘れていることに気付くはず…。
 一方、立地という面では中心市街地からの移動距離に問題がある。駐車場の確保で北部地域の住民の来場は増えると予想できるものの、肝心の中心市街地との連携が難しくなる。ここは、川西能勢口駅周辺から会場までの導線上にある公園や空地を利用し、模擬店やキャンドルの配置を点在させ繋がりをつける工夫や、街全体を回遊できるチケットの考案、また端的ではあるがシャトルバスの運行なども検討しなければいけない。
『かわにし音灯り』(商工会・街プロ企画)の1週前に開催される予定の『街はカーニバル!!』(商工会企画)では、その序章ともいうべきアトラクションを提案したい。そして最終週をつとめられる『いきいきフェスタ』(JA兵庫六甲企画)では、次回への市民の期待感底上げの役目を担ってほしい。

新天地をむかえた川西まつりの一角に『かわにし音灯り』の企画運営で関わらせていただくと同時に、東谷地域を中心とした『東谷モダニズム』も並行して企画が進んでいるところである。欲張りではあるが昨年に負けない感動を仲間と味わいたい。

                           平成24年5月22日
                           街はカーニバル!!プロジェクト
                           代表幹事 荻田雅仁
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